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患者 昭和44年生まれの女性。
初診日 平成元年9月16日。
既往歴 特記すべきことはない。
症状 主訴は5月頃よりニキビが出はじめ、最近になって酷くなってきた。胃腸は生来弱い方である。
健康状態 食欲は小食であるが、好き嫌いはなく、何でも食べる。小便は普通であるが、冷え症のためか、
頻尿である。大便は1日1行である。生理は不順である。
身長151cm、体重は44kg。
診察すると、脈診は沈にして緊を呈している。舌を診ると少し白苔を認める。
腹証は図のようである。血圧115/74、脈拍70。
平成元年9月16日
処方として荊防敗毒散料加意苡仁10gを投与した。
平成元年10月4日
投薬のみ
その後、当人が来院しなくなり「どうしたのかなあ」と思っていたが、平成2年7月14日に急に来院し、その後について患者自身が語ったところによると「良くなったので薬を飲まなくなった」という報告であった。
余談になるが、ニキビのような場合、早い時期であれば、葛根湯ないしは桂枝麻黄各半湯を使用する場合が多い。
また、考えなくてはいけないのは、癒血による場合があり、その場合には、当帰芍薬散・桂枝茯苓丸料・桃核承気湯など、さらに、当帰建中湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯なども考慮しておく必要があるだろう。
これらの漢方を長く服用していくと、皮膚に「ハリ」が出てくる。
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