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東洋堂医院における「各種癌」の治療について

数年前より当医院には非常に多数の「各種癌」を患った患者さんが必死になって治療を求めて来院されている。

そこで私が考える事は「何とか体力を上げなくては」と言うことである。

西洋医学では手術を中心に抗癌剤及び放射線療法などがあり、それらの両方を患者の体力が続く限り行うため、患者の体力がメッキリ落ちてしまい、その後をどうするのか全く予想もつかない状態に落ちいってしまうのが通例である。 こうなると患者は医者に見切りをつけられてしまって、全く可哀相なことになってしまう。 これが現実である。

そこで東洋医学で治療にあたっている我が東洋堂医院は病名の如何を問わず「証に随って漢方を出す」のが建て前になっているので、どんな状態の場合でも対応する漢方がある。 それらを患者さんに出してゆけば患者さんに満足してもらえるのである。

但だ、当医院の漢方薬を服用してゆくと徐々に体力がついて来るので、患者さんが恐ろしい癌が 治ったと勘違いをされて服用を徐々に止めてしまわれることが多いので「各種癌」が再発して今度は本当に手がつけられない状態に陥ってしまう。

考えるのに、先ず「病人」と「病気」は全く違うと言うことである。 体力をあげて「病人」が元気になって来ると、次に「病人」が「病気」を治そうとしてゆくことである。 従って患者さんが元気になって来ると言うことは、これから恐ろしい病気である「癌」を克服してゆこうとするサインであるので、気を緩めず我々人類を苦しめる、憎き癌を徹底的に打ちのめすべく更なる決意を以て、真剣になって患者さん自身が一生懸命に漢方薬を服用してゆかなくてはならない。 決して油断をしてはならないと言うことである。

当医院で一番長く生存している「各種癌」の患者さんは15年である。 とにかく早めに漢方薬を使用して、西洋医学と併用してでも治療に当たってゆけば非常な効果があるものと考える。我が医院には残念なことに「各種癌」ばかりである。 それでも素晴らしい治療実績をあげている。

最後に「癌」みたいな恐ろしい病気は「病人」を元気にする「東洋医学」と「病気」を治そうとする「西洋医学」の協力が必要不可欠と考える。今までの様に西洋医学だけでは無理と思われる。