東洋堂医院は、糖尿病、胃腸疾患、便秘、痔、肝臓疾患、アレルギー体質(花粉症、喘息、アトピー)、不妊症、婦人科疾患、にきび、皮膚疾患、リウマチ、各種癌、慢性疲労、
冷え性などでお悩みの方が(「患者層」を読む)、日本各地から来院される漢方専門の医院です。

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東洋堂医院の歩み

開業後、すぐにぶつかった壁

卒業・医師免許取得と同時に東洋堂医院を開業。 しかし周囲の反応は東洋医学がそれほど普及していなかったことなどもあり真剣な話だとは受け取られませんでした。

自分自身、大学に入学した当初は東洋医学を信用していませんでした。 しかし、実際に治療の現場を見せて頂いたら、効果が非常に早く現れた事に驚きました。 そこで父と相談して東洋医学を学ぶことを決心しました。

西洋医学が大学で技術より先に知識を得るのに対し、東洋医学は技術を先に取得することを必要とします。

東洋医学はたとえていうなら歌舞伎や相撲の世界と同じで、よき指導者を得なければ決して患者さんのお役に立てるような医師にはれません。諸先生方に師事することが出来た私は大変幸運でした。

開院したのは71年10月。開院した当初は患者を得られずに、隣にあった父親の経営する薬局から患者を紹介してもらっていました。

口コミにより患者数が急増

その後口コミで患者数は増え、ある時は1日の患者数が300人を超える事もありました。しかし、体力的な問題、一人一人の患者の方の診察の時間の短縮により患者数を限定する事にしました。 現在は35人(午前中20人、午後15人)それ以外は状況によって判断しています。

最初15年間は保険診療を行っていましたが、現在は自由診療とさせて頂いています。 なぜなら医院で主に扱っている生薬は健康保険がきかないためです。 しかし自由診療に切り替えてからも、来院される方が減らないのは皆さんからの信頼を得られたからだと私は確信しています。

「絶対治す」という患者の覚悟に応えたい

訪れる患者は10代~50代と幅広いですが、もっとも多いのは40代女性。 西洋医学の医師診療を受けたのちにいらっしゃる方、不妊症、肝臓、腎臓、高血圧症の疾患など。 小さな子供だと、虚弱体質、アトピー性皮膚炎、小児喘息など。また末期ガン患者も訪れます。 日本全国からの来院はもちろんのこと、それ以外にハワイやイスラエルからも来院する方もいます。

来院される患者さんは全て自費です。 どうしても治そうという患者さんなりの覚悟をしていらっしゃる。 ですから、こちらもその気持ちに応える治療成果を示さなければなりません。

「少ない薬で最大の効果を上げる」

ポリシーは「少ない薬で最大の効果を上げる」ことです。 針灸は一切行わず漢方薬のみの治療です。治療に用いているのは、すべて煎じ薬。 医院内に一歩足を踏み入れると、独特な香りが漂っているのにお気づき頂けるはずです。 それは医院で用いている漢方薬の匂いです。

日本には漢方、東洋医学を行っている先生方は、およそ1万人いらっしゃいますが、 よき指導者を得られて真剣に勉強された先生と、片手間的に診察されている先生とでは、医院内の匂いと雰囲気でわかるとも言われています。

治療効果を見るために西洋医学と同じ検査も行っています。 心電図、眼底検査、呼吸器検査、腹部エコーなど。 これら検査の機器は開院当初から設置していました。

未来の世代につなげるために

医院を30年間続けてきましたが、後継者にはまだ恵まれていません。 以前にも増して、世間からの東洋医学への感心が高まってきました。 東洋医学は西洋医学と全く同じで、指導者に恵まれることが大切だと先に書きましたが現在はその指導してくださる先生が大変少なくなってきたように感じます。

私は、今後東洋医学を学びたいという学生のために、西洋医学の大学の講座に東洋医学を加える必要があると思います。 また東洋医学を学ぶには、漢文を学ぶのが必要不可欠なので、教育体制もそのように整備されることを願います。

ここまでお読み頂いた方々へ。ありがとうございました。